ラーメンが食べたかった
告知を受けた病院を後にして、
私は車中で妻に何が食べたいか聞いた。
「ラーメン食べたい!」
妻はやはりそう言った。
「あまり油っこいのは良くないって聞くけどね」
私はそう言いながらも、ラーメン屋に入った。
妻は野菜タンメンを頼んだ。
「なんかさ、この前もラーメン食べたよな」
私が言うと、妻はいきなり泣き出した。
それも、ラーメンをすすりながら、
えっくえっく泣き出した。
「わ、わたしが、ど、どんだけラーメンがた、食べたかったか・・・」
告知の診察室で高笑いした妻が、
ラーメンで号泣している。
「毎日しんどいな体にムチ打って働いて、
お客さんの前ではいつも笑っていて、
フラフラになって帰っても、
大好きなラーメンが・・・
ぜんぜんった、食べられなくて・・・
うっぐうっぐ」
私は、仕事が終わると、
よくラーメンやそばを食べて家に帰った。
そういえば、妻はいつも
「いいなー、いいなー」
と言ってた気がする。
そうか、そんなに食べたかったんだ。
「うええ、うええ、うえ」
泣き止むころには、
すっかり平らげて、
満足そうに、
楊枝で歯の間をせせっていた。
私は車中で妻に何が食べたいか聞いた。
「ラーメン食べたい!」
妻はやはりそう言った。
「あまり油っこいのは良くないって聞くけどね」
私はそう言いながらも、ラーメン屋に入った。
妻は野菜タンメンを頼んだ。
「なんかさ、この前もラーメン食べたよな」
私が言うと、妻はいきなり泣き出した。
それも、ラーメンをすすりながら、
えっくえっく泣き出した。
「わ、わたしが、ど、どんだけラーメンがた、食べたかったか・・・」
告知の診察室で高笑いした妻が、
ラーメンで号泣している。
「毎日しんどいな体にムチ打って働いて、
お客さんの前ではいつも笑っていて、
フラフラになって帰っても、
大好きなラーメンが・・・
ぜんぜんった、食べられなくて・・・
うっぐうっぐ」
私は、仕事が終わると、
よくラーメンやそばを食べて家に帰った。
そういえば、妻はいつも
「いいなー、いいなー」
と言ってた気がする。
そうか、そんなに食べたかったんだ。
「うええ、うええ、うえ」
泣き止むころには、
すっかり平らげて、
満足そうに、
楊枝で歯の間をせせっていた。





