うもぽん
妻は、最近、変てこりんなものを作っている。
フェルトのどうぶつ人形なのだが、
どれも、なんか、どこか変なのだ。
最初に作ったうさぎは、
口が首のところにあって、
への字に曲がっている。
ウサギがモコモコしているというので、
娘が「うもこ」という名前を考え、
それを妻が「うもぽん」に変えたのである。
極めてどうでもいい話なのだが。
そのうもぽんは、正月を控えて、
孫や私の弟のところに生まれた姪のために、
たくさん作られた。
うさぎが多かったが、
最近ではキツネや熊やカエルなんかがいる。
うちでは「うもぽんシリーズ」ということに
なっている。
極めてどうでもいい話なのだが。
それらが、なんとなく、
可愛いような、寂しそうな感じのような、
不思議な顔をしているので、
ひとつひとつ出来上がるたびに、
けっこう存在感がある。
妻は、ひとつひとつに手編みで
チョッキやマフラーやちゃんちゃんこなども
作っている。
今は、そんなことができる毎日が
夢のようで幸せだと言ってくれている。
妻は、昨夜言っていた。
がんになったら、がんを利用すればいいんだと。
もし、がんじゃなかったら、
きっと、サボりたいだけだろうとか、
ほんとは具合悪くないのではないかとか、
更年期なだけじゃないかとか、
いろいろ思われてしまうのではないかと
気になってしまうだろうが、
せっかくがんになったらば、
それをなるべく利用したほうがいい、と。
そのときに、必ず、
「経済的にやっていけない」とか、
「責任や状況が許さない」とか、
けっきょく、何も変わらないまま元の世界に戻って、
チャンスを活かせない人がいるんだと。
それは、仕方がないかもしれないが、
活かせるものならば、このチャンス、活かしたほうがいいと
私も思う。
自分ひとりのプライドでは言い出せなかったことも、
病気の力に甘えて、
人生を変えるためのチャンスに使ったらいいと
私も思う。
うもぽんは、見るほど不思議に飽きない顔をしている。
いくつも飽きるまで作ればいい。
フェルトのどうぶつ人形なのだが、
どれも、なんか、どこか変なのだ。
最初に作ったうさぎは、
口が首のところにあって、
への字に曲がっている。
ウサギがモコモコしているというので、
娘が「うもこ」という名前を考え、
それを妻が「うもぽん」に変えたのである。
極めてどうでもいい話なのだが。
そのうもぽんは、正月を控えて、
孫や私の弟のところに生まれた姪のために、
たくさん作られた。
うさぎが多かったが、
最近ではキツネや熊やカエルなんかがいる。
うちでは「うもぽんシリーズ」ということに
なっている。
極めてどうでもいい話なのだが。
それらが、なんとなく、
可愛いような、寂しそうな感じのような、
不思議な顔をしているので、
ひとつひとつ出来上がるたびに、
けっこう存在感がある。
妻は、ひとつひとつに手編みで
チョッキやマフラーやちゃんちゃんこなども
作っている。
今は、そんなことができる毎日が
夢のようで幸せだと言ってくれている。
妻は、昨夜言っていた。
がんになったら、がんを利用すればいいんだと。
もし、がんじゃなかったら、
きっと、サボりたいだけだろうとか、
ほんとは具合悪くないのではないかとか、
更年期なだけじゃないかとか、
いろいろ思われてしまうのではないかと
気になってしまうだろうが、
せっかくがんになったらば、
それをなるべく利用したほうがいい、と。
そのときに、必ず、
「経済的にやっていけない」とか、
「責任や状況が許さない」とか、
けっきょく、何も変わらないまま元の世界に戻って、
チャンスを活かせない人がいるんだと。
それは、仕方がないかもしれないが、
活かせるものならば、このチャンス、活かしたほうがいいと
私も思う。
自分ひとりのプライドでは言い出せなかったことも、
病気の力に甘えて、
人生を変えるためのチャンスに使ったらいいと
私も思う。
うもぽんは、見るほど不思議に飽きない顔をしている。
いくつも飽きるまで作ればいい。





