ピンクリボンフェスティバル問題の核心 10

「ピンクリボンフェスティバル問題の核心」は私の仮説である。その中でも一番主張したいのがこれからの部分だ。


ピンクリボンフェスティバルの最初にして最大の過ちは、ピンクリボンの専門家でなく、「フェスティバルの専門家」を実質的担当者に選んだことだ。


それが全ての始まりだった。


「街と人」をテーマにした商業広告の手法を用いたマンモグラフィ・キャンペーンには、文字どおり致命的な間違いがあった。


【一つめの間違い:若年層へのマンモグラフィ単体アピール】


マンモグラフィ検診は大規模な調査によってその有効性が検証されているが、それは50代以上を対象としたものだった。

ところが、その世代はチャラチャラしたお洒落なお祭りで動かしづらい。そこで、商業広告的手法が有効な若年層にアピールしたのだ。数字をとることを急いだとしか思えない。
賞金をかけたポスターやコピーコンテスト、著名建造物のライトアップ、映画、雑誌、テレビCF…


私は一つひとつがいけなかったとは言わない。ただ、明らかに若年層受けするキャンペーンを行いつつ、検診の内容としてマンモグラフィ単体しか推奨していなかったことが問題だ。


若年層の高密度乳房は、マンモグラフィによる読影が困難で、エコー併用もしくはMRI併用を推奨されることが多い。


これはペコさんも主張されているが、マンモグラフィ検診の「見落とし」は少なくなく、三割以上とも言われている。


若年層にアピールしながら、「見落とし」に触れようとせずにキャンペーンを続けたことは、見落としではなく意図的なものだろう。

「エビデンスがないから」

そうくるだろう。


では、高密度乳房が多い日本人の若年層のマンモグラフィ単体検診の大規模推進が、乳がん死を減らすエビデンスは、何を参照すれば良いのだろうか?



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