卒業
卒業式のシーズンだ。
私がもし、年齢相応の人と結婚していたとすると、
ちょうどユーミンの『卒業写真』が流れる度に、
少し遠い目をしているはずだ。
しかし、そこをいくとうちは、
そういうものに全く興味がなく、
中学卒で、
悲しいことがあっても泣けば忘れちゃうので、
私があの頃の生き方を忘れていても、全然平気である。
私は、地方の国立大を出た。
中学高校と人間不信で、他人とほとんど話すことがなく、
誰も知らない場所に飛び出て行った私は、
卒業時、
少数ながら、友だちと呼んでも嫌な顔をされない仲間がいて、
一応私を立ててくれる後輩ができていた。
辛くも四年で卒業した私は、
そんな友だちと後輩に、最後の夜を祝ってもらい、
地方都市の駅のホームにいた。
飲み会の会場からついてきた妙にハイテンションな一行は、
私が4年間で手に入れた財産のほほ全てだった。
一通り挨拶を交しながら夜行を待っていると、
ワイワイとゴツい数十人の一団がホームの真ん中にやってきて、
大歓声をあげ始めた。
サッカー部の誰かだ。
私達が一団を眺めるギャラリーになっていると、
歓声はいよいよクライマックスを迎え、
盛大な胴上げが敢行された。
サッカー青年は、両手を広げて、
幸せそうに何度も宙を舞い、
それは立派な胴上げだった。
それを見ていた後輩が、
「うちらだって負けねえぜ!」と、
言った時点で負けていることを
よせばいいのに聞こえるような大声で言い、
私の生命を脅かすような、
えらくショボい、
全員文系の胴上げ・・・に見ようと思えば見えるものが始まった。
隣の一団の冷ややかな顔に対して
彼らの真っ赤な顔は
酔いのせいではなかった。
私は万一の場合に備えて
頭部だけは守らねばと
手を頭の後ろで組みながら、
いっしょうけんめい泣かないようにしていた。
私が、人間を信じられるようになったのは、
バカなお前らのおかげだよ。
私がもし、年齢相応の人と結婚していたとすると、
ちょうどユーミンの『卒業写真』が流れる度に、
少し遠い目をしているはずだ。
しかし、そこをいくとうちは、
そういうものに全く興味がなく、
中学卒で、
悲しいことがあっても泣けば忘れちゃうので、
私があの頃の生き方を忘れていても、全然平気である。
私は、地方の国立大を出た。
中学高校と人間不信で、他人とほとんど話すことがなく、
誰も知らない場所に飛び出て行った私は、
卒業時、
少数ながら、友だちと呼んでも嫌な顔をされない仲間がいて、
一応私を立ててくれる後輩ができていた。
辛くも四年で卒業した私は、
そんな友だちと後輩に、最後の夜を祝ってもらい、
地方都市の駅のホームにいた。
飲み会の会場からついてきた妙にハイテンションな一行は、
私が4年間で手に入れた財産のほほ全てだった。
一通り挨拶を交しながら夜行を待っていると、
ワイワイとゴツい数十人の一団がホームの真ん中にやってきて、
大歓声をあげ始めた。
サッカー部の誰かだ。
私達が一団を眺めるギャラリーになっていると、
歓声はいよいよクライマックスを迎え、
盛大な胴上げが敢行された。
サッカー青年は、両手を広げて、
幸せそうに何度も宙を舞い、
それは立派な胴上げだった。
それを見ていた後輩が、
「うちらだって負けねえぜ!」と、
言った時点で負けていることを
よせばいいのに聞こえるような大声で言い、
私の生命を脅かすような、
えらくショボい、
全員文系の胴上げ・・・に見ようと思えば見えるものが始まった。
隣の一団の冷ややかな顔に対して
彼らの真っ赤な顔は
酔いのせいではなかった。
私は万一の場合に備えて
頭部だけは守らねばと
手を頭の後ろで組みながら、
いっしょうけんめい泣かないようにしていた。
私が、人間を信じられるようになったのは、
バカなお前らのおかげだよ。
コメント
No title
No title
新しいブログのほうをリンクさせていただきました。うちでもカマキリは大切にされています。なんか共通点が多くてうれしいです。
コメントの投稿
トラックバック






私今も歌います。ユーミンの。
時はいつでも親切な友達、過ぎてゆく昨日を、物語に変える〜♪。
出会うべくして出会っちゃいましたね。奥様に♪〜。
新しいブログによかったら、
遊びに来てください。